ふみ特「デザイン雑記帳」へようこそ

富岡史棋の日々のアイデアとその記録 

2010.09.30[木] にっぽんのタイポグラフィ ポストカード

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ちょっと古いけれど、2004年の年賀状を掲載します。

花の図案は桜
平仮名は試作仮名活字書体「はつらつ」
用紙は玉しき
シルクスクリーン、パール系のインク2色手刷り


インクが重なった感じとか
下の色が透けているところとか
刷りが少しずれてるところとか
こういう質感、大好き


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2010.09.30[木]  余談:「ふみこ特製」と「ふみ特」

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25歳の頃のはなし


どんな分野でもいい。
たとえば料理の分野ならラーメン屋だとして。
店内で「○○特製ラーメン」っていうメニューがあれば
それは店主の自信作、食べてほしいラーメンなはず。
「特製」ってそういうこと。

はなしとんで
グリコは「謹製」でグリコのおまけを世の中に生み出していた。
子どもは「食べながら同時にあそぶ」ということを発見して
カキエキスグリコーゲンが入ったキャラメルにおまけでおもちゃをつけた。
最初はカードだった。そこからブリキや木のおもちゃに展開していった。
子どもたちがよろこぶ小さなおもちゃ、小さなよろこびと楽しみをつくりつづけている。
子どもだけじゃなく、むかしのブリキのおまけなんて、おとなでもワクワクする。
謹んで製造していますって、ああ謙虚。
でもほんとは自信あるからこう言えるんじゃない?

グリコのおまけが好きだったわたし。
グリコのおまけができた背景を知って、素直にいいなーと。

じゃあ、わたしは、「特製」で視覚的にうったえるものを世の中に生み出そう、って思った。
パロディーじゃん。そうです、25歳の若造が考えたことだからそんなもん。

世の中は当時、「エイズ」で騒がれていた。
ニュースでは「コンドーム」「コンドーム」とうるさかった。
コンドームしてやればいいってもんじゃない、モラルはどうなんだ?
というひねくれた小さなグラフィックをつくった。
性表現に興味があり、性差をあいまいにするため
女の名前に勘違いしても面白いと「ふみき(わたしの名前)→ふみこ」にして
それに「特製」を加えて「ふみこ特製」という名をつけた。

自分でも何がやりたいのか、どうしてこんな名前を付けたのかよく分からない。

そう名付けてから数年後、「ふみこ特製」というのが長くて呼びにくいのか
いつしかまわりの奴らに「ふみ特」と略して呼ばれるようになった、というわけ。

21世紀(2001年)からフリーランスになり、それを屋号として活動しています。

(「特製」がデフォルトです。グラフィックデザインにしばられないつもりです)


ふみ特 富岡史棋





シルクスクリーン手刷り、コンドーム、ホッチキス
1993年頃


おすすめ:『グリコのおまけ』筑摩書房
ぼやき:「モラル」ってのもあいまいであやしいことば、人それぞれだもんね。「正義」ということばに似てる。
それと、この分野はあくまで「視覚」に頼ってる。人間には五感六感があるから、視覚もその内のひとつに過ぎないよって。
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